「いや~あの。なんかね? その……地下の園からね、なんかあふれ出ちゃってー……」 「そのとき負った怪我? あのザクロとかいう馬鹿じゃないの? あふれ出るって?」 「悪魔たちが、その、ね……」 下級悪魔は闇の中へ逃げ込み、上でザクロとしのぎをけずっていたエラルドには自然、高レベルの相手が集中。応戦したワケである。 「なんでそれを先に言わないのよ、馬鹿エラルド!」 「だ、だってー、その、怖いんだもん」