「こちらも名乗りをあげている暇がありませんでしたね。もっともエヴァンジェリン様の御名は知っていたようですが」 また、ゴルドンがもっともな事を言った……。 一瞬、チカッとオーブが光った。エヴはハッとしてそれに見入った。文字が見える。 『サイレス』、とだけ。 「サイレス……これって名前? まさか、生きて……いるの? この中で……あたしたちに語りかけているの?」