ぽつ、とエヴが呟くように言う。 「あのね、肉体の中のオーブを永く取り出したままだとね、魂の一切の記憶が無くなってしまうの。あっても無くても思い出みーんな」 「……ひとおもいにやれ。おれには最初から何もない」 「あなたは死なないわ。必ずあたしが救ってみせる。だから、安心して」 エヴは浅く頷くと一息に手刀で心臓を突いた。 「立ったまま……地獄での生を終えたか……」 ゴルドンは黙祷した。