「……!」
彼はうめき一つたてない。いや、たてられないのだ。衝撃のあまり! それが誰かに操られ、計られていた結果だとしたら? 彼女は思いきり壁を蹴った。自傷行為だった。
「醜いからといって命を投げ出すのは、私どもの教義に反する。故に、もう一つの心臓である魂のオーブを天界で浄化したのち卵と一緒に孵化させます」
もっとも信頼をよせた相手からの、もっとも妥当なこのせりふに、もっともな話の運びに、エヴは思わず安堵の息をついた。一瞬の事ではあったが。
「もし、それが可能なのなら、もう一つの肉体を保存するための卵が必要……それはどこ?……地獄のどこかに……あるのね、ゴルドン」



