戦いの息吹の合間から、決意に満ちた瞳で彼女は笑った。 「たとえ、力でのし上がった偽者でも、この想いは本物だから……」 「子供の哀れでちっぽけな自意識! これだけ言ってもひびも入らぬ鉄面皮が、この俺を救うなどとよくも世迷い言をッ」 「エヴァンジェリン様、その者は闇に心を奪われております。何を言っても無駄です!」 ぴく、とエヴの神経が反応し、ざわめいた。周囲に濃厚だった気配が一瞬、どよめいた。