エヴの言葉に「彼」は頭を傾げた。 「あなたは勇者なの? そんなにひねくれてるのはどうしてなの? 本当に勇者なの? そんなことでみんなの事を救えるの?」 …………………………。 「ま、地獄の底でいろんなものにまみれて生きてればな、こーなるって、大抵」 「彼」は淡々と言う。その様子は気持ちが良いくらい堂々として、本人にしても、どうやら気にもなってないみたいだ。 エヴの目に涙が溢れた。