けれどおひさまはがんがんする頭を抱えて、 「今日はお休み」 と、寝てしまいました。 そこでからすは、おひさまにだまって飛びました。 くちばしには大きな、松明をくわえて。 それは太陽の火をともす、大切な松明です。 からすは空を明るく照らしてゆきました。 そのうち、松明の火はからすの体をこがします。 東の空にさしかかったとき、からすのしっぽが燃えました。