「それは……一ジャンルとして成り立っているのか、ちゃんと」 「まあ、実験作と言えなくもない」 ジッケンサク、と宮下が言えば言うほど怪しい。 その恐怖に思わず頬がつる。 宮下の部屋を今更見るとベッドの上までゲームソフトと攻略本によって浸食されていた。 本人の実用しか考えてない、他者を拒むかのような異様な空間。 ほぼ四方をゲームで埋め尽くしている。 二人してゲームを手に取り、あれやこれやと見る前から論じ始める。 「クソゲー率八十%、だな」