そう、これが龍守のほんとの姿。


「ねえ、龍守」


生徒会室になぜか置いてある二人座れるソファーに、隣同士で座る。


「私別に・・・んっ」


戸塚君のこと好きじゃないと言おうとしたのに、最後まで言わせてもらえなかった。


キスで唇を塞がれる。


「お前は俺のものだろ?誰にも渡さない」


そう言って、さっき戸塚君になでられた頭を、同じようになでてくる。


それからチュっと音を立てて、龍守が私の髪にキスを落とした。


「他の男に触られてんな」


「私だって、好きで・・・」


「ふーん?なんか、嬉しそうだったけど?」


龍守がニヤッと笑う。


「龍守の意地悪」


そう、ほんとはすごく意地悪。