私達は、毎朝電車で高校へ通っている。
朝のラッシュ時の電車の中、柊は、いつも私の前に立つ。
多分、私を守ってくれている、のだと思う。
そんな中、いつも同じ車両になる他校の女の子を今日も見つけた。
彼女は、頬を染めてチラチラと柊のことを見つめている。
きっと、あの子柊に惚れているんだ…。
何人も柊に惚れる女性を近くで見てきたから分かる。
それもそうよね、。
目の前にいる彼は、高い身長に、シュッと整った顔立ちで、勉強もスポーツもできる柊は完璧な男だもん。
そんな柊に見とれていると急停車に少し足がよろけた。
「大丈夫か?」
「あ、うん…」
「腕掴んでろ、」
と言われ、私は、ぎゅっと柊の裾を掴む。
人って怖い。
この柊の優しさに確実に我儘になってる私が存在してる。
この優しさを勘違いしちゃいけないのに…。
