秘密のkiss


「でも、そんな変な関係、いつまで続けるつもりだよ?」

私がミルクティーを飲んでいるとき、平井くんは鋭くそう言った。


「いつまでって…」


「まさか、大学生になってまで続けるわけじゃねえだろ」

そう言い、平井くんはコーヒーをすする。

「それは、そうだけど…」


「俺たちは、今花の高校生なんだぜ。それがお互い恋人も作らないなんて、どうかしてるな」


と、平井くんは呆れた様子で言う。


「でも、今まで何度も柊に断ってきたの。それが、急になくなるなんて思えない」


「そんなの簡単だろ」


「え?」

と、私は平井くんを見る。


「桜木に男が出来ればいいんだよ。それで、これからはその彼氏に面倒をみてもらえばいい」

「彼氏…?」


「そ♪そしたら久野も安心するし。得策じゃね?」


そんなこと、今まで考えてもみなかった。


安心、するのかなあ、柊は。私に彼氏が出来たら。


平井くんと話し終わりカフェを出ると、すっかり、外は夜になっていた。
私達たちは、そのまま駅で別れ、一人家に帰った。