秘密のkiss


「悪い、遅くなった」


スポーツバッグを肩にかけ、柊が突然入ってきた。

私の隣には、平井くん。
その光景に柊は息を呑んだ。




「平井…」
と柊は言葉を発した。

「あれー、久野ちゃん!」
と、笑顔で平井くんは答える。

久野は柊の名字だ。


「二人とも友達なの?」
と、私は二人を交互に見て尋ねる。


「別に、友達なんかじゃない。部活のマネージャーをしつこく口説いてたのを注意しただけだ。」
と、柊が不快そうに話した。


「そ♪俺怒られたの」
自分を指し微笑む平井くん。

「………。」

二人の温度差が激しい…。



「それより、何でお前が居るんだよ?」
睨むように柊が平井くんを見て、聞いた。


「べっつにー。俺はただ桜木と仲良く弁当食べてただけだけど?」

「お前、さらに変なことしてないだろうな?」

低い声で、柊が言う。

「してねーって。な?」


私も黙って頷くと、柊は溜息を漏らし、私の隣に座った。



平井くんと柊に挟まれている私。

変な光景…。