『さら!!!』 『え?』 私が、思い出せるのはいつもそのシーン。 柊の叫び声と、目の前に迫る地面。 聞けば、私は階段を転げ落ち、救急車に運ばれ足を大怪我したそうだ。 あいにく、その記憶はもうさっぱりだけれど、 その事故は、私の足と柊の心に傷を残していった。