大切なもの…〜cherry tree〜

 



駐車場には、沢山の車。


近場の夜景は、
この場所以外に1つだけ。


ケントといろんな話をした。


達也君は実は淋しがりやと言う事。


ケントと達也君は
一緒に住んでると言う事。


他にもいろいろ。


「真奈にとって大切なものってなに?」


ケントは真奈に聞いた。


真奈は黙りこんで答れなかった。


逆にケントに聞いてみた。


『大切なものって何やろ?』


いくら考えてもわからない。


ブランド物の鞄?

時計?

アクセ?

香水?


そんな物、別に大切じゃない。


真奈の大切なものはなに…?


「ゆっくり見つけたらいいやん」


ケントは笑顔を見せ、真奈に言った。