先生と看護婦さんは、 病室から出て行きケントの母親も、 「1回帰ってまた来るね」 と言葉を残して帰って行った。 「真奈。これ…」 達也君が真奈に渡したものは、 ケントが付けてた指輪とピアス。 真奈があげた小さな日記の鍵、 お揃いの指輪、同じような輪のピアスは 真奈の手元にきた。 小さな指輪やピアスを見ても、 真奈の空っぽの心では なにも感じなかった。