告別式。
昨日より沢山の人が、
ケントに会いに来ていた。
刻々と式が終っていき、
真奈は、棺の中に1本の花と1枚の写真を入れた。
ケントは会場から運び出され
、真奈とケントの別れに近づいて行く。
「最後のお別れを…」
全身真っ黒の服を着た人が、
親族に言った。
達也君に支えられながら、
真奈は棺の小さな窓からケントの顔を見るけど、
涙でケントの顔がよく見えない。
「ケント。先は長いけど、また一緒に飲んで、馬鹿騒ぎしよな」
真奈が黙ってケントの顔を見ていると、
小さな窓は閉められケントは別れの入口に近づいて行く。

