2ヶ月後。 真奈達は、 あの日真っすぐ家に帰り、 次の日のお葬式には出なかった。 さよならをする必要がないから。 月を見ると、 今でも剛君の笑顔が見える。 毎日会えて、 真奈は毎日月に向かって 『ばーか』 と舌を出して言う。 そして、 最後は笑顔を見せる。 作った笑顔じゃなく、 自然に出る笑顔。 剛君は真奈の心の中にいる。 心の中で今も生きてる。 目を閉じて耳をすませば、 「姐御」と言う剛君の声が 耳に残ってる。 剛君が笑顔でいるから、 真奈も毎日笑顔で過ごす。