窓から暗い景色を見ていると、 家とは逆の道を走ってる事に気付いた。 『どこ行きよん?』 達也君に声をかけると、 達也君は正面を向いたまま、 「駅」 と一言だけ言った。 車は駅の裏で止まり、 達也君とケントがおりたので 真奈もおりてまわりを見渡す。 ここは、 剛君を探してた時に 待ち合わせをした駅の裏側。 広い駐車場と、 大きくて高いマンションが二軒並んでいて、 他には何もない。