大切なもの…〜cherry tree〜

 


真奈達はコーヒーを1口飲むと、
ケントが不思議そうに言った。


「ぬるいお湯で入れたん?」


真奈は目を大きく見開き、
小さく首を振りながら


『言ってる意味がわからないんですけど』


棒読みで答えた。


ーピーンポーン…


「達君?」


『たぶん』


真奈は玄関へ行き、相手を確認すると
玄関の前に立っていたのは、
大きな荷物を持った達也君だった。


玄関を開けると、
達也君は足早にリビングへ向かい、
真奈も玄関の鍵をかけ、リビングへ向かった。