大切なもの…〜cherry tree〜

 


達也君はタオルを持って戻って来た。


ケントは達也君からタオルを受け取り、
優しく真奈の頬に触れた。


『優子は自分から幸せにしてくれる人を手放したんやで』


真奈が言うと、
優子は達也君を見てケントと達也君は
首を傾げて見ている。


そんな2人を見て、


『帰ろ』


と言い
剛君を車に乗せ
真奈とケント、達也君も
乗り込み車を走らせた。


車内では、
剛君が謝り続け、真奈は剛君に


『謝りすぎ!!真奈はそんなに弱くないで!』


と笑って言った。