大切なもの…〜cherry tree〜

 


2本のビールはからになり、時間を見ようと携帯を探すが何処にも無い。


『携帯忘れた…』


「どっか電話するん?」


家を出てから長い時間が経ち、
ケントの事が気になる。


『ケントに電話してもらっていい?』


真奈が言うと
剛君はケントの番号を発信して真奈に渡した。


ープルルル…プルルル…


「剛?真奈知らん?」


出てすぐに話し掛けられ驚いた。


『真奈ちゃんです』


「黙って消えるな」


小さな声でケントは言った。