『おばちゃんはもうすぐ、おばあちゃんになるんやな』
優子の母親は、
一瞬驚いた顔をした後首を傾げた。
「ん?どぉゆぅ意味?」
『え?優子が妊娠して結婚するって…』
真奈が言うと、
優子の母親は笑いだした。
「優子は家に帰ってきとるで」
『え!?いつから!?』
「卒業式の一週間前くらいから」
優子は、真奈達に嘘をついた?
何の為に?
『んじゃ優子妊娠してないん!?』
「ようわからんけど、優子今生理中やで」
真奈はもう言葉が出なかった。
優子の母親に頭を下げ、
籠に入っている物を
レジに通して店を出た。

