2人は階段をおり、 皆の視線を浴びながら体育館を出た。 皆より先に出たので、外は静か。 真奈達は教室に戻り、 荷物を持って校門に向かった。 「来てよかった」 『ほんまな』 生徒玄関から校門まで並ぶ桜を見てると、 背後から 「おめでとう!!」 と言う声がした。 振り返ると ケント達が大きな花束を持って、立っていた。 「『ありがとう!!』」 花束を受け取ったのはいいけど、 凄い数の花で前が見えない。 玄関から、 真奈達に証書を渡した 先生が出て来て ケントは真奈の耳元で言った。