ケントの手には、 人数分のタコ焼きとりんごあめ。 そして、 達也君は少し大きいプラモデルの箱と 人数分のトウモロコシと、フランクフルト。 2人を見て真奈は、 『そんなに買ってどうするん?』 聞くと達也君が、 「食べるんやん」 真顔で答える。 順番がまわって来たので、 とりあえずおみくじを引く事にした。 ケントは小吉。 剛君は大吉。 真奈は去年と同じ小吉。 達也君は、 おみくじを見つめたまま黙っていた。 真奈はそっと 達也君の背後にまわり、 手の中にあるおみくじを見た。