大切なもの…〜cherry tree〜

 


荷造りの手伝いをせず、
真奈は達也君の部屋に入った。


『いつから?』


「一週間くらい前から」


真奈は携帯を持っていないので、
お互い連絡をとる事が出来ない。


でも、
もし何かあるなら真奈の家にくるはず。


真奈は、
深く考えずにケントの手伝いをする事にした。


『ほぼ終わっとるやん。てか放置せんと起こしてよ』

「ゆっくり寝とけばいいのに」


真奈は口を膨らませ、
リビングに行って
人数分のコーヒーを入れた。


荷造りの手伝いは、放置。