大切なもの…〜cherry tree〜

 


ケントと描いた未来予想図。


ずっと、
ケントが真奈から離れて行ったと思っていた。



離れて行ったのは…


真奈だ…


新たな答が出た時、
真奈はケントに見えないように涙を流した。


口に手をあて、声がもれないように。


ごめん…


心の中でずっと謝り続けた。


真奈の異変に気付き、
ケントが後ろから抱きしめた。


「なんで泣いとん?」


『…めん。』


「ん?」


『ごめん…』


ケントの抱きしめる腕が強くなる。


「真奈はなにもしてないやん。でも真奈が泣いたら俺は嬉しい」


『なんで?』


泣きすぎて、鼻声になる。