大切なもの…〜cherry tree〜

 


真奈はふと思い出し、ケントに聞いた。


『ずっと真奈の側におったってどぉゆぅ事?』


「そのまんまやん」


ケントは真奈を抱きしめたまま言った。


真奈はケントの胸に当ててた顔を上げ、


『そのまんま?』


と、
首を傾げて言う。


ケントは真奈から離れ、
桜並木の真ん中まで歩いた。


そして、
桜の木に隠れ、顔だけ出して話出した。


「真奈がここに来た時、俺もこの場所におってん。
んで、ここから真奈を見とった」


桜の木に潜む小さな影。


真奈は気付いていなかった。


急に前住んでた家の前の公園で
考えていた事を思い出した。