大切なもの…〜cherry tree〜

 


さよならの文字の下に隠された言葉。


鉛筆で塗り潰された中の白い文字。


さ:いこうの
よ:ろこびを
な:らんで感じよう。
ら:い年の春は、2人並んで  桜を見たい。



『こんな手紙初めて』


泣きながら言う真奈にケントは、


「俺の気持ちとお仕置き」


と笑って言った。


『お仕置き?』


「日記の事、俺より先に達君に言ったから」


少し悲しそうなケントの顔を見ると
苦しくなる。


真奈はケントを悩ませてた。


だから、
連絡をとらなくなってからケントはご飯も食べず、
話をしなくなったんだ。


『ごめんな…』


真奈はケントに抱き着いて言うと


「ええで」


と笑って言った。


ケントは、真奈の手を自分から離し、
抱きしめた。


強く…
強く…

苦しくなるくらい。