大切なもの…〜cherry tree〜

 

桜並木に着き、
ケントは一本目の木の下を掘り始めた。


『なんで…?』


埋めた場所は、桜並木としか言っていない。


詳しい場所まで言ってないのに、
ケントはなにも言わずに掘り出した。


「あった!!」


ケントが持つビニール袋を見て
真奈は言った。


『なんで埋めた場所知っとん?』


ケントは袋から指輪を出し、
真奈の前に立った。


「俺はずっと真奈の側におったから」


達也君と同じ言葉…


『意味わからんねんけど』

ケントは、
袋から別れの手紙を取りだして
真奈に渡した。


「さよなら。この手紙の意味わかった?」


さよならは、
別れの意味としかとれない。


でも、
ケントの言い方からすると、
きっと別の意味がある。