大切なもの…〜cherry tree〜

 


『ちょっとあんた誰!?』


物凄く大きな声で叫ぶと、
男は驚いてまた真奈の口を塞いだ。



ーピーンポーン


ードンドン


「真奈!?」



ケントの声…


今は昼過ぎ。


まだいると思わなかった。


見知らぬ男は、
慌てだしてオロオロしている。


ーガタン!!


「『!?』」



寝室の方から、大きな音がした。


男は真奈の口を塞いだまま、
真奈を盾にして寝室に向かった。


男がドアを開けよぅとした瞬間、
先に開けられて
真奈達は引っ張られるように寝室に入った。


大きな音の正体は、予想通りだった。