ビックリして起き上がると
窓から誰かが入って来た。


コンタクトをつけていないので
全く見えない。


「真奈?」


真奈を呼ぶ声…


『…達也君?』


「顔赤いで。風邪?」


達也君は真奈のおでこを触った。


「薬は?」


喋るのも辛く、
真奈は布団にくるまって横になった。


「お前電源切っとるやろ」


思い出したくない。


耳を塞ぐように
布団にもぐり込んで、
かたく目を閉じた。




いつの間にか、真奈は眠っていた。