大切なもの…〜cherry tree〜

 

真奈達は桜の木にもたれ、
話しを続けた。


「夢の内容知っとるって事は、お前は真奈やんな?」


真奈は頷いて、
全てを達也君に話した。


もう1人の真奈の存在。


今までしてきた事の罪悪感。


手首の傷。


達也君は、何も言わずに聞いてくれた。


話し終わると、真奈の頭を撫でて


「頑張ったな」


と言った。


気付けば、真奈は泣いていた。


置いてきたはずの過去が日記を読んだだけで、
2つの真奈が1つになったように感じた。


負けないようにと必死にやってきた事は、
ただ逃げ道を作っていただけなのかもしれない。