大切なもの…〜cherry tree〜

 

視線を下ろすと、
1人の男の人がど真ん中に座っていた。


「…真奈」




『達也君?』


何故か達也君がど真ん中に座っていた。


この場所は、
真奈とケント以外誰も知らないはず。


「何があった」


『何がって?』


真奈は、とぼけて言った。


「ケントは飯も食わんし、喋りもせん。
お前は携帯の電源切って鍵までかえやがった。
何もない事はないやろ?」


鍵を変えた事を知ってるという事は、
ケントが家に来たという事。


『もう1人の真奈の存在がケントにばれた』


「お前は真奈じゃないん!?」

達也君は驚いて言った。