大切なもの…〜cherry tree〜

 


「何や生きとったん」


『ぇ?』


「あんたなんか死んでしまえばよかったのに」


母親は、この言葉を残し部屋から出て行った。


真奈はただ、
母親に笑ってほしかった。

昔のように一緒に暮らしたかった。


ずっと側にいてほしかっただけ。


真奈はこの日、
心に消えない傷をおった。


『アハハ…アハハハ』


真奈は、
狂ったように笑い続けた。


全てを消し去るように。


妹は父親に引き取られ、
真奈は1人で生きていくと決めた。


この時、
真奈は今までと
全く逆の性格に変わった。


『今までの真奈は…もう1人の真奈はこの世にいない』


また1から歩き出す。