大切なもの…〜cherry tree〜

 


小雨が降る中、
傘もささずに歩いた。


「寒くない?」


『大丈夫』


真奈が答えると、
ケントは真奈の手を自分のポケットに入れた。


優子に打たれ、
赤くなった頬が寒さで赤みが増す。


前を歩く達也君が
小さな公園に入って止まった。


そして
ポケットから何かを出し、真奈に差し出した。


それは真っ白で
なにも書かれていない一枚の紙。


真奈はその紙を裏返した。


「『!!』」


真奈はその紙を見て、
その場に落としてしまった。


その紙をケントがひらい、
真奈に言った。