大切なもの…〜cherry tree〜

 


「達君どぉゆぅ事?」


達也君は、大きくため息をついて言った。


「とりあえず部屋入って」


優子は達也君に引かれて、部屋に入る。


ケントは、真奈の手を握り部屋に入った。


優子は、ベットに座って窓の外を見ている。


達也君と真奈とケントは、
小さな机を囲むように座った。


達也はタバコに火をつけ、煙を吐き出した。


真奈は待ちきれず、


『どぉゆぅ事?』


と聞いた。


ケントは真奈の手を握ったまま。


「真奈とケントが付き合い出してから変な夢を見るようになった」


達也君は、タバコを消して
話しを続けた。