「人の男とるな!!」 真奈は耳を疑った。 『なにそれ?』 昔から喧嘩っ早い真奈は、 ケントの腕を振り払い、部屋を出た。 「真奈!!」 真奈は優子の前に立ち、 ケントは真奈を後ろから抱きしめる。 「人の男取ってよう顔出せるな!!」 優子が言った。 『意味わからんねんけど。』 真奈が落ち着いて言うと、 優子は 「達也は毎日寝言であんたの名前を言うねん!」 真奈とケントは顔を見合わせた。 真奈達は訳がわからない顔をしてケントが言った。