大切なもの…〜cherry tree〜

 



「あの…真奈ちゃん?」


ケントの言いたい事は、わかってる。


『真奈は、将来ケントがプロポーズしてくれた時に言う』


ケントは微笑み、


「わかった」


と言った。


真奈達は、この桜の木に誓った。


抱き合いながら…


長い誓いのキスをして。


手を繋ぎ、指輪を見ながら車の方へ歩き
車に乗っても、離れない手。

付き合った頃以上に…


2人が
1つになった日以上に…


絆は深くなった。


幸せという感情も、大きくなって
真奈の心は半分以上、
ケントの色に染まっていた。