大切なもの…〜cherry tree〜

 


しばらくして、4人は家を出た。


達也君とケントの家に着き、
優子達は車を降りた。


「真奈は助手席」


ケントは運転席に乗りながら言った。


「楽しんでこいよ!」


達也君が真奈の頭を
撫でながら言った。


その時、
真奈は優子の異変に
気付かなかった。


「真奈、行くぞ」


真奈は助手席に乗り、
車は駐車場を出た。


『達也君最近優しくない?』


「前から妹みたいって言いよったけど」


妹?
初めて会った時から
ずっとイジメられてきた。


『変なの』


ケントは真奈の手を握った。