大切なもの…〜cherry tree〜

 


片付けを終わらせ、
リビングに向かった。


『楽しそうやな』


真奈と優子はソファに座った。

「真奈ちょっと立って」


達也君が言うので立つと、
服をめくられた。


『ギャ-!!』


「本間、仲いいな」


達也君は、
お腹にあるキスマークを見て言った。


「羨ましぃ…」


優子が一言ポツリと言った。


達也君は何も言わずに黙っている。


一言何か言ってくれたら、
安心出来るのに…


言葉にしないと、
伝わらない事もある…


逆に、
何も言わなくても
あなたの行動で伝わる事だってある。


でも、
言葉にして伝えた方が心に残る。


だから、
これからは恥ずかしくても
言葉にして伝える。


ずっと、
大好きな人と一緒にいたいから…


真奈は…

ずっとケントと…

一緒にいたいから…。