大切なもの…〜cherry tree〜

 


最初に出て来る家族は、母親だけ。


母親の顔はハッキリと見えていて、
真奈は必死に走った。


そして
突然、母親が消えた。


道の先にはいつもの光…


…が見えない。


歩き続けても、
光と桜が見えない。


1人ぼっちの真奈は、
その場に座り泣いた。


誰もいない…

暗闇…

孤独…


まだ子供の真奈に
全てがのしかかる。


泣き続ける真奈を
誰かが後から抱きしめた。


とても温かい。


体が覚えてる。


ケントの温もり…。


振り返り、顔を見ると



…達也君だった。


真奈は目を覚ました。


心臓はバクバク。


『なんで…?』


時間はまだ夜中2時。


真奈は、服を着て部屋を飛び出した。