「え?覚えてないの?小さい頃沢山遊んだやんっ」



え?この人とアタシが?


…おぼえてないよ。


「あ、まじで覚えてない感じか。うーん、話してあげたいんだけどほら、ね?」



翼さんは自分の腕時計を
ひょいひょいと指を指して
見せてくる。


「あ、一時間目終わっちゃいましたね...」




「だから、今度。」



また会えるのでしょうか...?



「あ、同じ学校やから
会えるよ。」


あ、そっか。


「3-4。クラスね。なんかあったら来てな。ほな」

なんで陸斗と同じ学校いかないんだ?

「俺っち馬鹿なんだわ。」

馬鹿なんだ。


天地の差なんだな。


頭よかったら
陸斗と同じ学校行ってたよね...。