ただ、君に名前を呼んで欲しかった。




「え゛?どこだよ」


ヨタヨタと探し始める
最低野郎。

ふふ。やっぱり馬鹿だ。


「わあっ」

心の中で大爆笑してたのに、
一気に泣きたくなった。


「逃げるコトなんて
最初っから分かってんだよ。」


なぬぅぅぅぅぅぅ????



「馬鹿はお前だな。」



い、嫌なやつ。


「ちょっ、と離してよっ!」


後ろから最低野郎に
抱きつかれているから
上手く動けない。


もう、最悪っ!



「とりあえず、志望校」


この男なんで、こんなに
しつこいんだろ。