「あぁ。分かんないのか。浜辺あるだろ?」


そりゃねぇ。


砂がいっぱいのところでしょ?


「あそこを走るの。フォームが正しくないと進まないからね。」


そんな怖い練習すんのか…


「新条!まだ分かるわけないだろ。焦らずにやるんだ。」


顧問が口を挟んだ。


「明後日はいよいよ大会だ。その時に録画するから見せてやるよ。」


それだけ言って去って行った。