彼女は黙ってきいていた。


「あたしもそんなに強くないよ…」


彼女が弱音を吐いたのは初めてだった。


いつも笑っていて優しくて頼りになる、今でも崩れることのないのんの像。


きっと元樹も同じ。


「死ぬのは怖いし、まだ生きていたい。もっと由那と元樹の傍にいたい…」


声は静かだったがノンの心の叫びだった。