帰りっていうよりは飛鳥たちに話したすぐあと。 「全国は?どうするの?」 ふいに彰が口を開いた。 「棄権する。出たくてもでれないしね。恥ずかしい記録は残したくないから。」 「そうか。全国はおしいな。でも見学には行くだろ?」 あたしはどうしようか来るときにずっと迷った。 でももう決めたんだ。 「あたしはパスする。」 目を丸くした彼。