「ひきとめちゃってごめんね。」 「いいよいいよ。美味しかったって言っといて。」 「分かった。んで、明日あたし遅刻すると思うから。」 「うん。朝練欠席ってことだよな?」 「そうだね。どのみち自由参加だけど。」 あたしは毎日行ってるけどね。 「それもそうか。じゃあ、また明日。」 「ばいばい。」 彼は夜の闇に消えていった。 それを見ていたのはあたしと…元樹だった。