自分の部屋で、アルバムを広げてみた。
母の大きなお腹の写真や、私がまだ母のお腹の中にいる頃のエコー写真までもが挟んである。
小さな塊が、だんだんと人間らしくなっていく。
何度見ても、不思議で仕方ない。
自分だって言われても、実感わかないし。
写真は少し色あせてしまっている。
若い頃の母は、今よりもふっくらとしている。
髪型も、今の時代にいたら、きっと浮いてしまうくらい、不自然にブローがきっちりとされている。
そして、確かに母が苦労して手に入れただけあって、あごのラインが綺麗で端正な顔立ちの父。
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