★ブルーの彼方★

「そうよ、パパが初恋の相手だもの。



だから、それだけ真剣に恋をすれば、いつかは報われる時がくるかもしれない。


そう言いたいの。



夏季も、いつかはそんな時がくるかもしれないわね。



だから、年頃になったら、夏季に話そうと思ってたの」



 私は今まで、そんなに強く人を想ったことがない。



フラレたら、そこでおしまい…



あきらめてきた。



あきらめることが出来てきた。



フラレても、フラレても追いかけていった母が、何だかすごくたくましく思えた。