「それで、どうやったら彼を振り向かせられるか、必死に考えて。
クリスマスやバレンタイン、誕生日に毎年プレゼントを渡すんだけど、全部もらってもらえなかった。
返されるの…せっかく編んだ手編みのマフラーも手袋も、手作りのチョコも。
チョコがだめなら、和菓子。
ってしてみたけど、そういう問題でもなかったみたいで。
自分で食べて(使って)下さい。
っていうのよ!
失礼な話でしょ?
もう悔しくて、そのたびに涙を流して…だけどまたその次も渡してた」
そのやりとりが、何だか目に浮かんでくる。
いい加減、諦めればいいのに…とか、バカみたいだ。
とも思う。
でも母は、それだけ必死になれる相手と出会ったんだ!!
ちょっとだけ、うらやましい。
「全く脈はなかったんだ?」
不思議になって聞いてみた。
「うん、その頃はなかった。
彼にも、恋人が何人かできたし。
でも、すぐに別れちゃうの。
だからすぐに別れるってことは、いつか自分の出番も巡ってくるんじゃないか?
って期待してた」
目を輝かせていう、母の顔を見つめてた。
きっと、こういう単純で純粋な人は、オレオレ詐欺とかに引っかかっちゃうんだよ…。
と、ちょっと不安になった。
幸いなことに、まだ詐欺に引っかかったことはないけど。
クリスマスやバレンタイン、誕生日に毎年プレゼントを渡すんだけど、全部もらってもらえなかった。
返されるの…せっかく編んだ手編みのマフラーも手袋も、手作りのチョコも。
チョコがだめなら、和菓子。
ってしてみたけど、そういう問題でもなかったみたいで。
自分で食べて(使って)下さい。
っていうのよ!
失礼な話でしょ?
もう悔しくて、そのたびに涙を流して…だけどまたその次も渡してた」
そのやりとりが、何だか目に浮かんでくる。
いい加減、諦めればいいのに…とか、バカみたいだ。
とも思う。
でも母は、それだけ必死になれる相手と出会ったんだ!!
ちょっとだけ、うらやましい。
「全く脈はなかったんだ?」
不思議になって聞いてみた。
「うん、その頃はなかった。
彼にも、恋人が何人かできたし。
でも、すぐに別れちゃうの。
だからすぐに別れるってことは、いつか自分の出番も巡ってくるんじゃないか?
って期待してた」
目を輝かせていう、母の顔を見つめてた。
きっと、こういう単純で純粋な人は、オレオレ詐欺とかに引っかかっちゃうんだよ…。
と、ちょっと不安になった。
幸いなことに、まだ詐欺に引っかかったことはないけど。



